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1.森林の環境と林業の方向性
1-1.森林・林業を取り巻く環境
- 日本の木材生産は低迷状況にあり、国産材による自給率も十分に回復が見込めない状況にあります。また、自然エネルギーとして、バイオマス発電が脚光を浴び多くの発電所が建設されていますが、森林材の供給不足が話題となっています。
- これらの原因としては、以下のような課題が指摘されています。
- 個人所有の森林面積が狭小で、急峻な山林に位置する森林が多く路網の整備や機械化が遅れている。
- 森林における情報化が遅れており、正確な林分の現況、土地の境界、可採量の把握などが十分に把握できていない。
- 林業従事者の高齢化が進み、就労人口が減少している。
- 業務の標準化、情報化が遅れており関係者間での情報共有、業務の効率化が進んでいない。
1-2.解決策の方向性
このような状況に対する解決策として以下のような方向性が必要とされています。
- 森林の調査・情報化を促進し資源の正確なデータベースを構築、森林の見える化を促進する。
- 小規模所有地の集約化、先進林業機械の導入とITを活用した高度に効率化された施業を行い採算性を向上させる。
- 木材需要とバイオマスのサプライチェーンが同期した森林施業、出材計画・管理を行い、需給バランスの適正化による付加価値向上と拡大均衡を図る。
- 森林資源の情報化を促進し施業履歴・樹木の成長を加味した生涯価値を把握、森林の資産価値向上を図る。
- 関係者間の業務統一・一元化し、情報共有を促進、DXに向けての情報活用を促進する。
2.弊社の森林・林業への取り組みと実績
2-1.取り組み
弊社では、日本の林業、バイオマスエネルギー関連事業の動向を踏まえ、情報システムの観点から、業界の活性化・発展の一助となるべく北欧、ヨーロッパの先進システムの調査研究、連携を行いながらソリューションの研究開発、システムの構築・導入を行っております。また、東京大学大学院森林利用学研究室のほかELARGO(仁多見元東京大学准教授)等の各機関と連携した研究開発活動を行っております。
2-2.実績
現在までの林業関連の実績は以下のとおりです。
(株式会社ドリーム・ワークス分を含みます)
- バイオマス燃料及びAB材安定供給支援システム(プロトタイプ)
・バイオマスチップ及びAB材の山土場直送供給管理:長野県小諸市他 - 地域森林資源供給管理システム
・GISと連動した地域森林事業者による施業提案から計画実績管理:岩手県釜石市(東京大学) - 機能化森林GISによる森林資源管理
・GISを使用した森林資源管理とコストシミュレーション:秩父市、南アルプス市、東京大学他 - 林業生産者業務管理支援システム
・森林業務の計画と実績管理:素材生産業者(長野県、福島県他) - 森林のライフタイムマネジメント
・森林資源の資産評価構想策定:長野県大町市 - 産地還元型木材SCMシステム(プロトタイプ)
・木材の需給マッチングと木材サプライチェーンの管理:スマート林業コンソーシアム(群馬県)
・同システムのカスタマイズ導入:静岡県、石川県他 - スマート生産・流通・販売管理支援システム
・SCM連動型の販売流通管理:群馬県 - 業務日報・事業収支管理支援システム
・生産者向け日報管理と事業現場ごとの収支管理:群馬県
※弊社は2021年3月に株式会社ドリーム・ワークスと合併し、林業関係全ての業務、資産を全面的に引き継ぎ、研究・開発・営業活動をより充実した形で継続しております。
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